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作曲家 綿引浩太郎のブログ

演奏会作品の作曲~映画音楽の作曲まで承ります。 最新情報は新しい公式サイト kwmusic.net をご覧ください。 スマホ・タブレットの方は、PC版サイトだとメニューが表示されます。

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座禅に至った木曜日

暗夜に光明を見いだせるかどうかが、其の人の行動如何であるのかすら確かではないですが、
暗黙の理を解せずに現在に至った私には ただ自らの変化と努力を誓う事のみしかできず…。

師から頂いた言葉は『君は座禅を組むしかないだろうな…』とのこと。
まさしく自ら痛感していたことであり、日々の鍛錬の再開を誓うとともに 日々 鍛錬の前後に精神の修養に努める事としました。

やはり体を使わずにいるのは心身に毒であると実感し、また人間の心身は連関しており どちらかだけの修養などというものはないのだと今更ながら改めて気付かされました…。

身体の弛みが精神の弛みを呼び、精神の軟弱さが身体を弱体化させ、悪循環の連鎖で現在に至る…と。
これも何かの知らせであろうと思う事とし、自律感を失っていく心身を戒め直す良い機会だと思う事にしました。
どんな時でも どんな状況でも 自らを戒め律することができるよう…常に冷静でいられるように しっかりとしなくては…。

鍛錬をして身体を整え、座禅を組み精神を整え、今一度 静寂なる感覚の中に心身を置き、
自らの中に平静な精神を取り戻したいと切に願っている次第です…。


さて これはまた別の話なのですが、何が何でも夏いっぱい作曲しきるだけの精神を維持しなくてはいけません…、が しかし 最近 作曲における心身のエネルギーの放出度合いに改めて気づかされ、本当に驚いている次第です。
一曲書きあがると10歳は老けて見えるようになるのだから驚きです(笑)。

現在書いている曲については未だ一切記せませんが、秋冬になったら ここ最近の作曲活動の情報をまとめ、私の音楽を楽しみにしてくださっている方々に対して HPにて御報告をできればと思っています。
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始まりの月曜日

久しぶりに充電したMP3プレーヤーでサントラを全開に聞きながら 自分の時間を取り戻す。
この感覚は何ヶ月ぶりなのか、自分の時間を見いだすのは何ヶ月ぶりなのか、少なくとも忙しいのは確かなのだが…。
にしても 携帯音楽プレーヤーを久しぶりにつかったが イヤフォンで音楽を聞いてると耳が痛い(苦笑)、大音量に麻痺してた耳が健康に戻ったらしい。

やるべき事は山積み、プレッシャーは最大で でも全てクールに片付けてみたいものです…。
とりあえず一週間全力で頑張ります、まずは月火水の3日間 全力で力試し、木・金をインターバルに 土日月の3日間で更に全力全開の予定。
さて来週月曜朝までに何曲仕上がるのか(笑)。
妥協せず自分が納得のいく良いものを作りたいと真剣に考えてます…。

映画音楽について、作曲という行為について

映画の音楽とはどのようなものか?どうあるべきか?現在の姿はなぜ出来上がったのか(どのように発生し、進化してきたのか)?
様々な見地から検討される映画音楽の在り方、手法(技法)、理想(求められる姿)、成功例と失敗例、製作側の思考と聴衆の現実、歴史的変遷と技術変化の影響、
分厚い本を片手に勉強しているのですが、映画史の百年は、本当に広くて大きくて、奥深くて、難しいです・・・。

その中で問われる作曲という行為の本質とは違う、映画音楽を書くという行為の本質。
そして、映画音楽の作曲にも、どれが正解という正解はなく、自らが思う正解を考え探求し追及しなくてはいけないということ・・・、なんと難しいことか。
しかし、言葉でどうのこうのと言ったところで、試行錯誤しながら自分が信じる事を一つ一つ実践して作曲し、その結果から学んでいくしかないのも、またひとつの真実なわけですが・・・。

いつか、表題に記した『映画音楽について、作曲という行為について』ということに関して、確固たる信念をもって一言もてればよいのですが、「それを目標に勉強と作曲を頑張る所存です」としか言えないのが私の現状です。

さて、映画音楽ではなく作曲という芸術、シリアスミュージックの本質についての追求に関する湯浅譲二氏と佐藤乾氏の対談の文献がネット上にあったので、下記にリンク(3件―連載の全3回分)を掲載。最後まで読むには登録(無料)が必要なようですが、興味がある方 よろしければ是非・・・。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090619/198075/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090622/198223/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090702/199162/

空港からの帰り道…

この半月、色々な事がありました。

作曲の方は フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、コントラバスによる変則編成の5重奏(8分強の私にしては長い作品、期間は一ヶ月ぐらいかな?)が書き上がり、
フルート・ピアノの二重奏(今年の1月に1楽章-5分、4月に2楽章-3分半を書いたバリエーション曲)のfinale打ち込み(清書)が完了。
その間に小さなもの(歌とデジタルアレンジ)2つこなしましたが それは結果待ち状態。

さて この夏ですが 単純計算しても私は シリアス3曲、映像関係15曲+15曲+5曲の40曲近く作る予定。現在鋭意準備中の日々です。

時間無いながらも映画見てます。
『天使と悪魔』
サスペンス映画として展開のテンポなどが素晴らしく楽しめました。最近流行のアメリカ対テロと似た構造でバチカン対テロといった簡単な置き換えをメインに宗教組織の在り方を…?
ハンスジマーによるテーマ音楽はネタが尽きたのか7拍子に(笑)、単純なメロなのに(らしどら しどれし どれみど れどし~) でもかっこいいんですよね…大好きです(笑)。

『24リデンプション』
DVD借りて見ました、相変わらずバウアーは激しいですね…。目的のためなら何をしてもという敵と同じことをするヒーロー像。もし日本全体で受け入れてられているならば国民の意識や感覚が異常化しているのではという気が…。憎しみ合いの連鎖の虚しさを学ばず 暴力でとにかく解決!迅速に視覚に訴えて攻撃的に、これで良いのか はてさて。

『ハゲタカ』
良かったです。カッコイいです!原作の真山仁さんの小説はどれも面白く また人物達の生き様がカッコイい、現実に起こりうる仕事の苦しみや人生における葛藤もありながら、どこかにある こうありたい!と思う心や、人間らしさや情熱、…映画見終わったあとに心に残る言葉の多さや質感は最近見た映画の中で私には一番良かった。

『ターミネーター4』
少し期待して見に行ったものの このシリーズは2まで…という気がしました。


昨日 マーラーの交響曲9番を新日フィルの演奏で聴いてきました。アルミンクの指揮も素晴らしいし 演奏も素晴らしかった。全4楽章-80分の中に 映画10本分ぐらいのドラマが詰め込まれていて 吐きそうなぐらい疲れるし大変ながらも それだけの感動があり凄い曲です。譜面研究しよう!と思いました♪こんなん書けたらいいなあ…なんて。

自分をクリエイティブにするために何かを拒絶する

武満と谷川の対談の最後は『日本人っていうのはいままでずっと、やらないよかやったほうがいいという発想があるのね。つまり自分をクリエイティブにするために何かを拒絶するという発想は非常に少ないよ。(中略)…だからああいうふうなことはやらないほうがいいということの論理がしっかりしてないと思うんだな。』という印象的な言葉でしめくくられていた。

そう 中途半端にてきとうなことをやったり いい気な態度でいい加減なことをやるのは とてもクリエイティブと正反対の事なのである。まあ もちろん 若者は経験が大事、苦労は買ってでもしろ、なんて言われるのだが、…二年前に抱えきれる限界を試してろくでもないことは分かっているので 自らをわきまえて 不確かな可能性などを信じるのではなく 出来ることを一つずつ手堅く 悪く言えば臆病に生きていたいのである。
ただ これはチャレンジしないという意味ではないし なんというんだろうか 無駄なことも無駄じゃなかったなんてこともあるのだが、大きな目標や 一つのレールを走ってクリエイティブな方向へ向かおうとすると 障害になることがあって 拒絶する判断(自らの世界を狭くするという意味ではない)も時には必要なのだと 自らを振り返って 同じように考えた先人がいたことに少し安心したところもある。
全てをやるとか 全てを捨てないとか それは自らを把握していないか よほどの強欲なのだろうと思えてならない。ご都合主義なストーリーが展開しないかぎりは どこかで破綻をきたすのは当然の帰結だろう。
まあ よほどの成長余地が残っていたり 気合いと根性が桁違いの人は可能なのだろうが…。

まあ それ以前に私自身は 『何がクリエイティブで 何がクリエイティブでないかを判断する力』を養ったり、『自分がやることがクリエイティブである必要性はあるのか』とか考えたり いや 考える以前に目の前のやるべきことをやるべきだったりするのだが…。

私にはもっと勉強が必要だ、もっと勉強に時間をかけなくてはいけない!、と本に気づかされた昨夜。

先週の火曜日に秋山&武満『シネミュージック講座(映画音楽の100年を聞く)』を読了。

先週の木曜日に湯浅譲二『現代音楽、ときのとき』の一部を読了。これは約30年前発行の本。

昨日月曜日の夕方に吉松隆『魚座の音楽論』を読了。これは約20年前発行の本。

昨夜から 武満徹の追悼記念で発行された『武満徹対談集、創造の周辺』を読み始めた。これは約10年前発行の本(誌上への連載は35年前)。

最近 時間を作っては読書(研究)に時間を費やし何か得るものがあれば、いや得るなどと大それたものではなく読んで学べればと真摯に考えている。
私が実感したのは どの本の内容も古さを感じさせないということだ、これは驚きに値するような気がする…21世紀に入り現代を生きる私が違和感を感じないし つい最近聞いた話や考えたこと疑問に思ったことなど とにかく読みたい そして知りたいと考えていた内容が書かれているのだから…。(私の頭が古いとか、勉強不足だというのは確かであるし一因がそこにあることは認めるが…(汗))
まあ内容に関する云々は省略、人に内容を語るために読んだわけではないですし。感想というか所感ぐらいは書ければよいのですが 今は時間に追われているため何れの時にか…。

作曲の方は日曜夜に 予定に間に合う形でDTM(デジタル)の方は一曲完成。もう一曲作るはずだったが これは依頼でも何でもないので時間を見つけられたらやる予定。

作曲といっても書きかけのシリアス(アナログ)の方は未だ譜面と向き合って悩みながら少しずつというところ。編成や内容の方向性は見えてきたので 参考になる作品を研究しつつ 更に自らの中で答えを探しつつではありますが スピードをあげて書き上げようと思っています。

日々 時間はあるように思えても あっという間に過ぎていきますからね、しっかりと集中するときは集中するようにしていこうと思います。

ピアソラの音楽が心に染みる…

徹夜をして忙しい1日が過ぎて、今夜を越えると既に締め切り一週間前。
今月中にあと2曲仕上げなくては…まあ誰も困らない自らが自らに課した締切だが 信念や信条のようなもので3年前から締切を破ったことは未だにないし、破りたくはない。

休日の夜 田舎から大都心に向かって電車に揺られ 車窓から夜景を見ながらピアソラに打ちひしがれている俺が相変わらずいる。何も変わっていないのか 変わったのか、書きあがってみればわかることなのだから とにかく今は形にしてみるほかないのだが…。思考そして感情を時間化していく作業はとても神聖なようでいて、とても醜悪で、とても醜悪なようであってもどこか神聖な行為だと思えてならない。某作曲家の本からの受け売りだが 創造の衝動は破壊の衝動と変わらない類のものらしい…。『ある作曲家が個性を貫いた結果得たものは 貧乏と孤絶だった』とか…。『芸術家というのは無人の広野を独りゆく阿呆なのだ』とか。『音楽は自己を破壊するための巧妙なる自殺機械であり、正気と狂気の間をくるくるとうつろう思考の遊戯』なのだそうだ。
『能動的な狂気を破棄した結果 優しき性格破綻者の自画像になりつつある』とつづいていたが実に興味深いユーモア溢れる表現だろう。

きっと今の僕はとにかくひたすらに努力するほかないんだろう…。

国際ピアノデュオコンクール(作曲部門)本選(小平レセプションホールにて)

昨日の昼過ぎから『国際ピアノデュオコンクール(作曲部門)』の本選へ出場してきました。

私の拙作『朱夏青嵐』を初めて音にしていただくことができました。演奏者の方々に心から感謝です。
そして私の作品を聞きにきてくださった方々にも本当に心から感謝しています。
音にしてくださる方、音を聞いてくださる方がいて やっと作曲した作品が実体として具現化するのですから…夜 心からの感謝と そして様々な反省を致しました。

審査の結果ですが、入選という結果を頂きました。
それと同時に特別賞という形でカワイ賞を頂くことができました。審査の際に私の作品を評価してくださり賞をおくっていただいたカワイの方々に心から感謝致します。

初めてのコンクール応募だったわけですが、喜びを大いに感じつつも 同時に審査員の方々から頂いた訓示を胸に大いに反省し 今後 精進してまいりたいと思います。

音になる、その喜び。

昨日 私の最新作 フルートとピアノのデュオ(…の小品「前奏曲 - リフレイン」)を学内のホールで音にすることができました♪私の汚い譜面にも関わらず美しい音にしてくださった奏者の方には心から感謝です。

さて 近い予定ではシリアス作品を1ヶ月間で2曲書かねばなりません。これがまた一曲一曲の時間規定が長いのでなかなか難題です。
それと並行しまして私が楽しみにしている映像関係の作曲依頼も来ているので 日々少しずつボーっとしながら(イメージを膨らませたり 頭を休めたり(笑))しつつ 少しずつスケッチや気力を貯めているところです(笑)。

さて最大の試練であり御褒美の「音になる機会」、今週の金曜日に迫ってまいりました!!
つい3ヶ月前(春)に書いたピアノデュオ作品が音になります♪書きたい事をストレートに言い切った作品で まあ 聞く方によっては知性をあまり感じないと言われるかもしれないけれど(^_^;)、鳴る瞬間(演奏する楽しさ、聞く楽しさ)を想像して頑張った魂こもった作品ですので 音になる瞬間が楽しみです♪トップページに案内がありますので 入場無料ですし お時間見つけられる方は是非いらしてください(>_<)♪

もう1つ、必死に書いたのに封印行きかと思った大編成の作品が音になる可能性が出てきました、好意や優しさを持っている色々な方々のおかげです。これも今日の夕方、話が実現に向かって動き出しました♪

さて 日々1つ1つに頭を固くし過ぎず けれど1つ1つを真剣に張り切ってまいります(^_^)。

5月の風が心地良い日です☆

5月の爽やかな土曜日

雨がやんで 夏のような1日が訪れた土曜日。
世界が静かで穏やかに感じられて、目に映る都心の風景が輝いて見えるような気がしました。

書きかけていた曲は 予定より短い作品になったとはいえ 今朝方 とにかく終止線を引いて完成。もちろんすぐに次が待っていますが(^_^;)。

もっと単純に考えるべきだったのかもしれない、と今は思います。
考えて考えて複雑にしようとして大事な事が見えづらくなってしまっていて、よりシンプルに いや単純なのではなく素直に そして純粋に想うとかいったことが より大事なことだったのかも。
何はともあれ平穏な日々が一番大切なのではないかと心から思った次第です。
いくら時間があっても ゆっくりとした流れの時間を過ごすってのは なかなか忘れがちでできなかったりして、そんなゆったりとした空気を感じられるのは とても貴重な時間なのだと実感しました。