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作曲家 綿引浩太郎のブログ

演奏会作品の作曲~映画音楽の作曲まで承ります。 最新情報は新しい公式サイト kwmusic.net をご覧ください。 スマホ・タブレットの方は、PC版サイトだとメニューが表示されます。

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小説『雨恋』読了

昨夜、読み終えた。静かな愛の物語で、描写が美しく、現実感と幻想感の絶妙なバランスが素晴らしかった。ぜひイメージを音にしたいのだが 静かに降る自然の雨音に その役目をゆずるほかないだろう。
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慌ただしい日常の波

気を抜くと世界の体感スピードが一変しそうになる、いや既に一変など越えて二転三転したのかとさえ感じる。
ふとしたきっかけで使うのをやめていたOST負荷を精神にかけた。
心地よさが染み渡る…、走る、走り抜ける、その力を試したくなる。
車のCMのモノローグのようだが、人が言うと明らかに病気だな(笑)。
まあ 間に合わなくなりそうなぐらい俺の時間計算が甘かった、って話だが…。

テンポを掴んで流れに乗ってしまえばなんでもないのだが、時計を振る神(指揮者)の手の動きは誰にも見えないのだから 日常を演じる我々(演奏者)は ひたすら精神と肉体を磨くほかないんだろう。

1月11日、日曜日、晴れ

日曜日、最近はまっているシャルルケックランの作品を聴きながら過ごしている。
フォーレの弟子であった彼の作品群は、本当に不可思議で深淵な世界を描き出しているような気がする。
先ほど管弦楽作品「ペルシャの時」を聴いていて眠りにおちそうになったのだが、これを書いている今は「陸景と海景」を聴いている。この後は「12のパストラーレ(牧歌)」を聴く予定。
さて、論文やら思索のためにしている読書の合間の一休憩に、日記を書いておこうと思う。

日記もたまってきたのでとりあえず回想用のメモ書き程度に。
7日夜、室内楽の演奏会を聴きに行ってきた。木管編成(木管+ホルン)のみの演奏会で、ヤナーチェクなどを楽しんできた。日頃あまり耳にしない音楽ばかりだったので、とても有意義な時間だったように思う。
演奏会へ行く前に、リブロとヤマハで買い物。リブロでは「古い四季の言葉の本」と姜氏の「悩む力」を買い、ヤマハでは、その夜聴く予定だったスラブ舞曲集のポケットスコアの1集・2集まとめて二冊購入。

8日、ちょっとした用があり表参道へ。厄払いに行こうかな・・・なんて気がしていたのだが参拝時間に間に合わなくて断念。でも、とても有意義な一日となったので、これはこれで良かったといった感じ。

9日、久々の授業。この日から 今年の講義受講開始である。とりあえず、第一日目の一回目の授業、遅刻せずに入室。今年は、作曲関連の優先事項が無い限りは、極力 きちんとした姿勢で望みゼロ遅刻、ゼロ欠席でのぞみたいところである。
さて、この最初の授業からしてなかなかである。内容はというと、ピカソとシャガールについて。ピカソにおいては「ゲルニカ」を大きくとりあげ、その制作意図や社会的意義、当時の社会情勢・状況について言及した。シャガールにおいては、彼の人生史を大雑把にではあるが追い、何故にユダヤ人でありユダヤ教であり続けながらも『絵』という造形芸術に傾倒したのか、何故に「非宗教」を掲げるフランスが国立美術館を建てるほどの人物であったのかといった内容となった。
初日の授業から、「戦争について」、「宗教について」、といったタブーとされがちな内容を、教授らしく鋭くまた、彼の立ち位置をはっきりした上で強く言及するとても分かりやすく、また好感のもてる授業であった。

その講義後、別館でひたすらピアノ即興。最近弾いていなかったから手が少しなまっているようには感じたが、色々な音楽を聴いて譜面を見て、創作を少しだけ休んでから触れる この何かしら変化の訪れた後の自分で行う瞬間創作(発想試しに近いが・・)の新鮮さは何とも言えない幸福感がある。
そうそうスコアリーディングを鍛えようかと思って、7日夜の演奏会前に購入したドヴォルザークの「スラブ舞曲集」を初見でピアノで弾いてみようとしたのだが、目も頭も鈍っていて少しショック、読譜力を頑張って少しでも鍛えなくては♪

10日、冷え込みの厳しさを身をもって感じた・・・寒すぎる、寒い。・・・寒い!、寒い!!、本当に寒い(泣)。
こんな寒い日に、私は何故かマフラーを巻くのも忘れ、自転車で某目的地まで往復1時間のサイクリングをした。車が欲しいと心から思ったし、部屋からでなければよかった・・・などというヒッキーな発想にまで至ってしまったのはすべてこの気温の低さがいけないのである・・・(涙)。

さて11日、三連休の二日目であるが、まぁ私に連休などというものはもともと関係ない。
ひたすら本を読みすすめなくてはと思っている。バイトの予定をうまくまとめて、時間的自由を手に入れたため、心に少し余裕が戻ってくる。やはり、どんな人間にどんな形であれ精神に異常な負荷がかかるのが一部サービス業(接客)の問題点だろうと、仕事を減らしてみた実感として、改めてつくづく考えさせられる。社会構造の傾向として全体がそうなっているわけだが・・・。

夕刻、姜氏の新書を読了。彼の書物は何冊か読んできているわけだが、とりわけ今回の書物が新書に書き下ろした内容であるため少し軽いというか、本音が垣間見えるような内容であったように思う。正直に、面白いと思うし、考えさせられる部分もあるし、私にとって学ぶべき点も多くあった。もちろん、ほぉ~そう考えるのかといった点もあったわけだが。

まぁ課題に追われる身、いろいろと片付けてしまわなくては・・・今週は久々のレポート祭り(爆)。


反省

いつも俺は遅すぎる。
本気になるのが遅過ぎて、また自らの芯が自分にも見えなくなっていた。
やればできるならやるべきだし、最初から本気でやるべきだ。全ての原因は私自身の自らへの甘さに他ならない。
僕じゃない俺に私が支配される前に、私自身が私をなんとかしてみせる。
どうしたって時間は遡れないし、取り返しのつかない過ちもある、
大事なのは過去ではない今 自分が何を考え何をするか 何をしようとするかだったはず…。
とりあえず せめて最高の自分でいようという気概ぐらいもっていなくては。
いつのまに余裕をなくしてたんだか、本当にしっかりしなくては…。

昨夜1.5キロ泳いで やっと自分を取り戻した。
今朝 久々に2キロ走って心身の調子を確認したが悪くない(笑)。
さて 気持ちを切り替えて色々と自分の力量をわきまえつつ頑張ってみますかね♪

映画の音楽(ミシェル・シオン)

「映画の音楽(ミシェル・シオン)」を読み始めた。
読み始めて早々に、私が追い求めてきた本題に近い重要な内容が山ほど書いてあって興奮が止まない。
さて その中で本題とはあまり関係の無い ある一文が目に焼き付いた。
「音楽は偽エスペラント語のようだが、問題は音楽というものが、エスペラント語のように誰にでも理解できると思われていることなのだ」という一文である。
「観客は音楽の真実についてなにか理解しているのだろうか?その表現を理解し、価値を判断し、良し悪しを区別できるのだろうか?」という一文。ありきたりな投げかけであり、当たり前な疑問でありながらも、考えてみるとなかなか興味深い。ましてや では真実は誰のものなのかと問い始めれば それは哲学の領域であろう…。
色々考えたいし書きたいのだが、時間がある際に改めて。

今回読んでいる本の内容が面白い点は、「純粋な音楽の世界で見た音楽」と「映画の音楽の世界で見た音楽」は別物なのであると改めて冷静に教えてくれることであり、
映画の世界では「音楽の世界で偉大な音楽と形容される音楽」も「凡庸で値打ちの無いとされた音楽」も並列的に扱われる点であり、その関係性が音楽世界の常識だけでは判断できない点である。
映画の世界では、「良い音楽だから良い映画とは限らないし、良い映画だから良い音楽とは限らない」という可能性も確かにあるのであるのだから…。
だが このクラッシックやジャズやロックやポピュラーなど、ジャンルにとらわれず全てを網羅した映画音楽というジャンルにこそ、現代の混沌とした音楽動向の今後の手がかりが隠れているのではないかと私は微かな希望を抱いているのである。
また その全容を把握することは無理なれど、歴史上(時間的)・世界中(地理的)に広がる数多の音楽を総合的に知るという目標に対し、映画音楽というものを知り 更に考える行為は 目標に近づく豊かな手段の一つだと 現時点の私は信じてやまないのである。
さて とにかく今月はこれの読破が研究関連の目標であり、二台もしくは連弾ピアノ曲を書くのが作曲関連の目標である。
まあ 目標掲げすぎて倒れるのもなんなので、「とにかくやれることを片っ端からやれる限りやってやるぜ」、ぐらいの気概で取り組む予定です(笑)。

小説「おくりびと」読了

ひとの生死について考えさせられるストーリーだった。
文体のせいか読みやすく優しく語りかけるかのような展開に目頭が熱くなった。

さて 新年始まって3日目の昨日 心許せる仲間達と昼から新年会をした、とても楽しい時間だった。
夜 部活の飲み会へ、自らの過去をかえりみたり、普通の進学をして学び就職した人の今と 音楽の道を選び歩んできた自らの今の違いと向き合わされて少し思うところがあったりなかったり。
胸を張って真剣に何かをやっていると言えたり 自分のしていることをしっかりと言えるのは 私自身の生き方のせめてもの良いところだろうと思う。

今日帰宅したらアマゾンで中古で頼んでおいたCDが届いていた。今年一枚目のCDは 万波麻希の『自己解放の旅』。ずいぶんと前から買おうとは思っていたCDだったのだが リストを見て考えた結果 タイトルの魅力から 記念すべき今年の一枚目にしてみた。異国情緒とジャズが融和した不思議なビートの中に彼女の音楽が聞こえてくる素晴らしいCDだと思う。calmなどのアーティスト達とコラボレーションしてきた彼女が そのパフォーマンスの全てを解放したCDである。

さて 私は課題の波を乗り越えなくてはならない。一つ一つは大したことはないはずが 数があるため かなり骨の折れる作業である。
それとともに 10日以内に 次回作曲予定の二台ピアノのための音楽の構想と冒頭の創作をしなくては。
やるべきことに追われて充実した走り出し、さて 今年も頑張っていきますかね。

さすが本厄…

まず新年を迎える10分前に あと3分の作業で完成しそうだった曲のデータがパソコンの不調のせいで全てが白紙まで吹き飛んだ…。
年が変わって早々に1人の部屋で孤独に陥り、疲労困憊と眠気の中で頭痛を味わい、挙げ句の果てに イライラしてPC前から立ち上がって寝ようとした途端にiPodの接続コードに足が引っかかりiPodを床に叩きつけてしまい 中のHDDが死んだらしくリセットによる再起動も不可能だし 診断モードにもはいれず さらばiPod…って どうなってんだよ!!(涙)
1月1日だぜ!?
なんだか 本当にやってられません…。12月31日はカップ麺とコンビニ弁当、1月1日は2日前に炊いたご飯のお茶漬け…。
心身ともに寒く 疲労困憊&風邪気味、なんていうか恐ろしい一年が始まりました(涙)。早々に厄払いに行くべきですね。
私は早生まれなので同じ学年だった友人達は昨年が本厄だったわけですが 最愛の彼女と別れた友人が2人もいます(汗)。私は初日にして最愛の音楽データ達(iPod)と別れました(涙)。まあ最愛の彼女の代わりに最愛の音楽達が僕とお別れしてくれたんでしょう(-o-;)、ある意味ではよかったよね…(ポジティブシンキングでいかないと精神がやられてしまいそうです…)。
買い換えするお金はないし、なんでこんなについてないんでしょう!!(涙)
失ってしまったものは戻ってこないことが多いです…人も物も大切にしていかなくてはいけないという教訓を改めて心に刻みました(>_<)。。
イライラはよくないし 当然ながら 人や物にあたってはいけないですね…(涙)。

今年の標語は…「知的に冷静に余裕をもって」とか「人に求めるな、自らに求めよ」、もしくは「失うな、崖っぷちで踏みとどまる力」などでいきたいと思います(>_<)。

新曲「BRAVE-祈りの慟哭-」を公開しました

2009年の1曲目のつもりですが、1月1日の更新が不可能なので 2日間前倒しで公開する形にしました。
先ほど 久々にDTMソフトを起動し、オムニスフィアを使い、本当に久々にシンセ音楽を作りました。
冬の寒い真夜中、ひととき現実を離れ 深淵に近い場所に心を置いて鍵盤に触れてみました。
皆さまにも楽しんでいただけたら幸いです。

良いお年をお迎えください。新年もよろしくお願いいたします。

静寂の宴

人ほど矛盾した生き物は無い気がする。進化の過程で 自らの生よりも貴い物を作りだす思考に絡めとられてしまっていて 生存とかけ離れた理屈で生きている…。世の中は単純なようで複雑で、複雑なようで単純で、おかしな理屈でまわりまわっていて。
変な理屈に捕らえられると、いつのまにか何が正しくて何が悪いのか、何が本当で何が嘘なのか、気づかないうちに分からなくなってしまうんだろう。
悪意だって負の感情だって見えないもので、静かに醸成されて 突如 壊せないまでのものになっているのかもしれない。
いや 善意や正の感情だって見えないもので 静かに築きあげるものだったり、ふと心の奥から染み出したり 突如として自然と湧くものなのだから やはり善意も悪意も対等であり人次第なのかもしれないが…。

静かな悪意があるなら 静かな善意があることを祈るだけのことだ。
問題は 私が善意を感じたり、静かな善意を解することができるかだが。

新曲完成

昨夜(というか今日22日未明)、フルートとピアノのデュオ編成による新曲が完成した。曲名は未定、早々に検討しなくては。

さて また記憶がなくなるとまずいし一週間振り返っておくか…。

21日、スイミング事務の退会手続きをしたり コートをクリーニングに出したりしてから ひたすら作曲。

20日、部屋の片付けやら 振り込み関係やら何やら事務を済ませてから ひたすら作曲。

19日、午前中は大学院の修了審査を聞きにいき、夜はコンテンポラリーαのライヒ演奏会(スティーブライヒ特集)へ。テヒリームを生で聞いて本当に感動した♪
大学2年で初めて聴いたが本当に凄い曲である。

18日 無難に1日が過ぎたような…。そうそう久々にエスケープした、本当に久しぶりに行った気がする。とにかく世の中に 甘いものに勝る物はない、というのが私の実感である。まあ毎日甘いものづけの日々な気もするが。

17日 夜、菅野祐悟の演奏会へ。まあ色々と勉強になった、生音と機械音のバランスってのは難しいものである。
劇場でSPの音楽を聞くのが楽しみである。

16日 ピアノの新曲を少し検討、主任教授と長く話をして 今現在のことや今後のことを色々と考えさせられた。一見無駄に見えたり感じたりする時間が 実はとても大切な貴重な時間であったりするものである。

15日、夜に新作室内楽を聞きに行ってきた。去年 ピアノの新曲を弾いたんだっけか… 凄く昔の事のような気がする。なかなか面白い曲ばかりで 楽しませていただいた。

あれから 学内でピアノ五重奏を1曲、ピアノ小品2曲を書いたし、
院に入ってから オーケストラ1曲、ピアノ1曲、フルートピアノのデュオ1曲、
年間で6曲かあ、昔よりは書くようになったが まだまだ精進しなくては。
さて また 明日からの1ヶ月で ピアノデュオを書かなくてはいけない、本当に昔と比べると凄い勢いだと思う(笑)。技法のレッスンも昔なんかよりも断然きちんと課題をこなしてるわけだし。
俺には自由に動く体と 音楽をする意志があり、そのための環境があるのだから 目指す方向を向き続ける、それ以外ないよな。


さて 今日はN門下打ち上げ。まあいつもどおり俺が幹事だけど 今回は初めての忘年会。
飲み会続くのも何だし、年度末は食事会にでもするかな。