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作曲家 綿引浩太郎のブログ

演奏会作品の作曲~映画音楽の作曲まで承ります。 最新情報は新しい公式サイト kwmusic.net をご覧ください。 スマホ・タブレットの方は、PC版サイトだとメニューが表示されます。

弦楽四重奏第1番、執筆完了

構想から2年、スケッチから半年、執筆から3ヶ月、楽譜が完成しました。
今回はフルスコアに中綴じ製本を選択し、出版譜同様の形に仕上げました。


 
音になって響くまでは息を抜くわけにはまいりませんが、一先ず楽譜の完成をご報告いたします。
一つ前の記事に、演奏会の情報を書きましたが、3月末に上野の文化会館で発表予定ですので、足をお運び頂けたら幸いです。
さて、この後ですが、日々の仕事に加えて、2月は大編成作品、3月からは映画の音楽、と幸いなことにスケジュールが埋まっておりますので、良い音楽が書けるよう頑張る予定です。


ここからは私の作曲と関係のない雑記です。
日ごろから、映画を沢山見るように心がけておりますが、今月はまだ6本ぐらいかな、なかでも、イタリア映画「La migliore offerta(英題:TheBestOffer ,邦題:鑑定士と顔のない依頼人)」がとても素晴らしく、連日2回も見に行ってしまいました。巨匠エンニオ・モリコーネの手がける音楽はまさに美しいの一言に尽き、映画の展開や仕掛けが より濃密に より繊細に 観客に届くように、素晴らしい使い方をされていて感嘆しました。中でも、印象に残る2曲が度々使用されていて、音楽による共通点を導いたり、音楽による転換点を導くことで、シナリオの理解を深めてくれたり、疑問を抱かせたり、そのシーンの内容や感情を決定的なものとして印象づけるとは・・・まさに映画音楽としての音楽の最高峰たる使い方そのもので、監督と作曲家の双方にとって最高の状態であろうと感じました。ニューシネマパラダイスのペアが贈る映画という宣伝文句に惹かれて見に行ったのですが、本当に美しい映像と音楽を味わうことができて、素晴らしい時間でした。仕事に徹して引きこもり気味で人の気持ちが読めないという人物像に、心のどこかで自分を重ねてしまったのかもしれませんが・・・重ねれば重ねるほど、最後の映像と音楽が心に響きます。


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