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『秋の雨』というタイトルでピアノ曲を作ってみました。
いや、作ったといっても、写真を見て、突然即興で弾いただけなのですが(爆)。
まぁ、なんというか秋の夜長にしとしとと降る雨のイメージだけでなく、虹のかかる秋の雨もあるのだなぁ~と知り、遠い地に想いを馳せながら書いてみた次第です。
う~ん、静かな美しいイメージを描いたのですが、聴いた方には退屈だったりつまらなく感じられてしまうかもです・・・(汗)。静かな世界に浸っていただいて楽しんでいただけるとよいのですが・・・。
私の初のフルオーケストラ作品『驟雨冷然』、やっと、演奏会本番の録音を編集いたしました(徹夜明けの日曜早朝にやったのですw)。
とにかく、いい!!自分の作品じゃないみたいです!!(言いすぎですね(爆))。でも本当に今回お世話になった指揮者やオーケストラの方々には感謝です。半年良い勉強をしました(もちろん今後も勉強しますが♪)。
さて、ここで裏話、実は本番は曲が別物みたいになってます、自分でも驚いたほどです、なぜって、リハも速かったけれど、今までの中でダントツにテンポが速かったのです(笑)、それが凄く良い効果をもってくれたのは確かですが、リハと本番で、曲の長さが30秒も違うことに編集していて気づいてびっくりしました。リハ前の2回前は逆にゆっくり過ぎて30秒以上も曲が長かったのですけど。リハ版も録音したのですが、私の中で大事にしておこうと思います☆
でも、聴きにきた映画関係の方は、「カッコいい曲だね、20分ぐらいだったのかな?」と仰って、「7分しかないですよ?」って言ったら、ストーリーというか展開があったからかな、なんて笑って話していましたが、本当に聞き手次第で曲は色々と聞こえるのですよね。長く感じたり、短く感じたり、優しく感じたり、冷たく感じたり、なんとも不思議なものです。
まぁ、何故か、今回も決然とした勇壮なる曲を目指したはずが、私の甘さ故か、「優しい感じがした」「綺麗な音楽を書くんだね」という意見が多数・・・、思えば、本当の意味で冷たい曲を書けたためしがないかも。
もちろん、今回の冷然は「冷たい」という意味で書いたのではなく、驟雨の中、冷然と立ち尽くすイメージなので、その言葉を使ったわけですが・・・。
そうそう、曲の中で私としては実験的な試みを色々やってみたのですが、功を奏したのは半分ぐらいなもので、ぜひ次の機会に向けて、オーケストレーションをもっと勉強したいものです。
まぁ、色々と書きましたが、是非、この曲 聴いて楽しんでいただけたら幸いです。
昨日は、国立音大で開かれた演奏会へ。クセナキス、ツィマーマン、そしてメシアンを聞いてきました。
いやぁ、毎年、本当に凄いプログラムです。いつも聞くのが初めてな曲が多いですが、今回もです。
とにかく圧倒されました・・・。クセナキスは、客席を囲むように6箇所に配置された打楽器アンサンブル。
あぁ~、なんていうか、最近のハリウッド映画のサントラでよく使われるサンダーアンサンブルな感じで、生だと迫力が凄すぎるわけです。が、私は徹夜明けで、更に朝まで耳を酷使して疲れてる状態でいったものだから、耳が痛くなってしまって、仕方なくクセナキスの曲の後半はムンクの叫びのポーズに近い状態で軽く耳をふさいでました、それでも、普通に聞こえるぐらいの大音量と大迫力で・・・っていうか、音量大きすぎるのもちょっとなんなのでは・・と、元気だったらもっと楽しめたのかなぁ・・・。
曲の内容は面白かったですし、アクメ・サイレン(http://www.pro-per.co.jp/whistle/000049.html)が後半に出てきて、打楽器のリズムに支配された不思議な空間が更に、面白いことになってきて、不思議体験でした。最初、卑猥な楽器名だよなぁ(滅)・・・って思ってしまった自分にバカだなぁと自ら思う救えない始末・・・でも、アクメで検索すると陵辱だのといった言葉が羅列された18禁サイトしか検索結果に出ないのは事実なのです(汗)。アクメサイレンで調べて、初めてアクメというホイッスルを作っているブランドがあるのを知りました(爆)。
ツィマーマンは、とにかく面白い。俺も似たような事を考えた事があったけど、やはり、偉大なる先人達は既にやっているものですよね。西洋文化の終焉を予感させる音楽ってのは、本当にこういうものだよなぁ~って感じがして感慨深かったです。最初の16小節はバッハみたいに、次の16小節はモーツァルトみたいに、次の16小節はベートーベンみたいに、次の16小説はシューマン、次はショパン、ラヴェル、ドビッシー、とか偉大な作曲家の真似をかき集めて曲に仕上げてMIXしたら面白いだろうなぁ~と考えた事があったのです、まぁ、企画の難易度が高すぎて保留してますが・・・さすが先人は、更に深い意図を込めて、凄いレベルでMIXしてました。特にストラヴィンスキーのフレーズのシーンや、ワーグナーの「ワルキューレ」のフレーズが凄いMIXで出てきた時には、本当に面白い内容となっていました。まぁ、これは面白いと受け取るべきものではないわけですが、もちろん笑う面白さではなく、興味深いという意味での面白さを私は指してかいたのですが・・。
この曲の終楽章は過去の戦争史に対する皮肉であるようなのですが、「音楽史の終焉を意図しているのではないだろうか」という解説の言葉が正しくと感じられる空気を同時に感じたのも確かです・・・。
そして、ラストのメシアンの「天上の都市の色彩」これが本当によかった。なんというか難しすぎて敬遠していたのですが、いやぁ、ここにきて、久々にこれぞ「神の音」っていう雰囲気を感じました。まぁ、私の神のイメージが、小中学時代に感銘を受けた「ルナティックドーン」の影響を濃くうけているのは確かですが、本当にあの作品は素晴らしかった。神との戦いのテーマは 「バッハのBWV855-FUGAのアレンジ」だったし、なんと深淵なるダンジョンにおけるテーマは 今回のメシアンの「天上の~」の和音が荘厳に鳴り響いていた・・・。この音楽を担当した人は、どれだけ西洋音楽史に精通し、それを痛烈に使っていたのかと、本当にびっくりするとともに、感激してしまった。。。
私が好きな鍵盤音楽をあげるとしたら、今でも絶対に入るのが このBWV855-FUGAであるし。宗教史や教義を踏まえたとしても、無宗教な私が神を語るのもおかしな話だが、この音楽を聴くと神聖な感じがするのは確かなのです。。。っていうか、当時の俺は、素直に、純粋に「この音楽は、なんてカッコいいんだ!!!!」と思ってた気がします。というわけで、そのうち譜面を手に入れて、この「天上の~」の和音を研究したいです。
さて、今日からギーゼラーさんが書いた『20世紀の作曲』を読み始めました・・・本は大きいし分厚いし、難しいし、密度は濃いし、で 大変勉強になります。勉強するにはもってこいですし、20世紀音楽の知識がほぼ皆無な自分には今とても必要としている内容が書かれていると思って頑張って読み進めます><。。